【今週末の日曜日、ユニクロで白T買って泣く】を面白くしているポイント

今日読んだこの記事がすごい良かった。
でも起こった出来事としてはそこまですごいわけじゃないから、きっと書き方が上手い。おもしろさの源泉を自分なりに考えてみた。
 
  • タイトルや冒頭の文章「今週末の日曜日、私はユニクロで泣く。」がYKT上がる
    • 「泣くことの宣言」は理由が気になる
  • 前半の文章を後半で回収している
    • 今週末の日曜日、私はユニクロで泣く。~、泣く。
    • 「はい!!めっちゃアドバイスしますよ!!!」
      • こっちは読者がスルーしないように強調して書いている
  • 志望動機が「全然ダメ」→「めっちゃ良い」に大きく変わる
    • 変化量がよく分かるように書かれている
  • ところどころに写真が挿入されていて、読み進めやすくなる & リアルさが増している
  • 会話形式の文章は読みやすい&温度感や感情が伝わりやすい
  • 「自分を変えたい人の、“最初の一着探し”を手伝いたい」というコピーがシンプルに良い
    • 自分を変えたい、できるかわからないけどやれるところまでやってみる、的な話は感動を生みやすい気がする
  • 「イオンの4階」「ユニクロ」「エアリズムコットンオーバーサイズTシャツ」「アーバンリサーチの黒いリュック」など具体的な情報が良さを生んでいる気がするけど、何故なのかうまく言語化できない
  • 良いと思った表現がいくつか
    • 「全身が大変お世話になっております」
    • 「それは大変難しいな」
    • 「R君は気づいてない。これこそが彼のユニークであることを。」
  • これまでの人生で「思ってもいない志望動機」を語ったり聞いたりしたことがある人(ほとんどの人)に「これだよ!」と思わせる文章
    • 言語化できないだけで、自分にも素晴らしいストーリーがあるはずだ、と勇気づけられる
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他の人に聞いてみて気がついたこと

  • 著者とR君の距離感、関係性、R君の著者への信頼が心地よい
  • BeforeもAfterも読者より「下」
    • 「起業に成功して大儲けした」みたいな話は嫉妬などの感情が入るけど、読者より「下」の話は素直に応援できる
    • 「下の下」の子供が、「下」に手を伸ばそうとする微笑ましさ
  • 成功体験を第三者が書くことで、自慢っぽくならず心地よく読める
  • 著者が「下」の人を引き上げようとしている
  • すごいことをやった本人が、すごさに気がついていないおもしろさ
  • 本物が勝つ、勧善懲悪的ストーリーは心地が良い
    • 「ありきたりなキレイごと→脚色の無い本当の気持ち」に変えたら成功する、という「正義が勝つ」的なストーリーになっている
  • 「異化」というテクニック(ここは完全に理解できていないのでもっと調べてみます)
    • 「安価なユニクロ」というありふれた現実を、「彼女を作るために最初の服を買うための店」という風にとらえなおす「異化」
  • 視覚的にシーンを浮かべやすい
 
子供・部下・後輩・生徒などを主人公にした、「けなげで、ささやかな成功」のエピソードを書くと、感動的な文章になりやすそう。